MENU

身を滅ぼさないための気にしない心の持ち方。改善するポイント

Image by Małgorzata Tomczak from Pixabay

毎日イライラしたり不安になっていたりする方
とにかくしんどい日々を送っている方
なんだかはっきりしない不安を抱えている方
そんな状態で毎日を送っていて、何とか心に余裕が持てないだろうかと方法を探している方へ。

イライラや不安は一時的に解消しても、また別のイライラや不安が生まれてきます。
悩みが全くない状態だった日を思い出せるでしょうか。
思い出せる方は、その状態が何日続いたのでしょうか。
いつでも、その状態に戻れるでしょうか。

私の記憶では、小学生のころがそうでした。
何も悩みがなく、毎日楽しく、さわやかな気持ちで過ごしていました。
しかし、大人になるにつれ悩みが増え始めてきました。
成人してからは、悩みなくなった日は一日たりともありません。
とはいっても、どうがんばっても子供のころには戻れません。

次から次へと生まれる悩みは、完全になくなる日は来ないと考えています。
悩みを完全になくすことができないのであれば、上手くつき合っていくしかありません。

この本では、くよくよ、イライラ、不安と上手くつき合うためのスキルを紹介しています。
「気にしない心」を手に入れれば、悩みや不安に振り回されることなく、余裕がある生活を送ることができます。

少しでも心にゆとりを持ちたい方へ、特に心がけたい方法について紹介します。

目次

思い切って肩の荷を下ろす

責任感が強い人は、仕事を一人で片づけようとがんばる傾向があります。
真面目で信頼できる反面、人に頼ることが苦手です。
そして、人に頼るのは本当に追い詰められてから。
うつ病になる人は責任感の強いタイプが多いと聞いたことがあります。

そこで、たまには肩の荷を下してみるのはどうでしょうか。
私の場合は
「少し雑に報告書をつくってしまったけど、伝わるからセーフ」
「この資料、説明が不足しているかもしれないけど誰かフォローしてくれるだろう」
「1人でがんばっても状況は変わらないし帰ろう」
「自分1人でがんばれば片づけられるけど、しんどいから上司にフォロー頼もう」
という感じで、問題にならない程度に気をゆるめています。

真面目な人ほど
「手を抜いてはだめだ」
「常に全力で仕事に向き合わなければならない」
と考えがちです。

長い期間、一定の成果を上げ続けるためには心身ともに健康でなくてはいけません。
仕事でもプライベートでも、毎日気を張り続けて疲れている自覚がある方は、思い切って気をゆるめてはどうでしょうか。

他人の考えていることは分からない

他人の顔色をうかがいながら毎日過ごしていませんか。
どう思われるか気にするあまり、言いたいことを言わなかったり、やりたいことをやらなかったりということはないでしょうか。

気をつかうことは大切ですが、疲れませんか?
他人の考えていることは分かった気になっているだけで、本当のところは分かりません。
分からないのであれば、他人の顔色をうかがうことは無意味です。

自分は気にしすぎていると自覚している人は、思ったことはどんどん口に出すようにしましょう。
簡単にはできないですが、少しずつ不要・過剰な気づかいをなくしていってください。

必要以上に反省しない

わが身を振り返り反省することは大切です。
ですが、過剰に反省すると、問題があった出来事を引きずり続けることになり、生活に支障をきたします。

私は引きずったことで仕事に集中できなかったり、夜眠れなかったりすることがありました。
その結果、何年も不眠症に悩まされることになりました。
人によっては神経質になり、不安により抑うつ的になるようです。

反省の目的は、学びや改善点を得るプラスの行動です。
しかし生活に響くようであれば、反省がマイナス方向に働いている状態です。

起きてしまったことは、どうやっても変えることはできません。
変えられないことについて悩むのではなく、未来のことを考えた方が建設的です。
だからと言って、考え方をすぐに変えることは難しいと思います。

そこで、自分なりの反省打ち切りラインを設けてください。
そのラインに到達したら「必要な反省はすませた!」と判断し、それ以上落ち込むことはやめましょう。
そして、挽回するプランを考えることに思考を切り替えてください。

嫌な人は機械的に相手をする

世の中には、どうしても相性が合わない人、虫が好かない嫌な相手はいるものです。
関わらないことが一番ですが、残念ながらそうはいかない場合があります。
「あー嫌だ、嫌だ」と思いながら、作り笑いをしている人もいるのではないでしょうか。

気苦労を減らす方法として、機械的に相手をするというものがあります。
嫌な相手に対して「人間的なおつき合い」をしようとすると疲れます。
そこで、「機械(ロボット)として接する」ことで、気づかいや苦痛を減らせます。

スマートフォンを操作するときに、スマートフォンに対して気を使いますか?
機械を相手にしたとき、いちいち気づかいすることはないはずです。

人間と機械を一緒にするのは難しい話です。
しかし、どうしても苦手なタイプと接しないといけないときは、少しでもいいので意識してみてください。

運動習慣を身につける

気持ちが落ち込みやすいと感じている人は、運動していますか?
運動習慣は、肉体だけでなく精神にも良い影響を与えることは研究で明らかになっています。

私は寝る前にネガティブな考えごとばかりしていて、不眠症になったことがあります。
そのとき医者に運動をすすめられ、ジムに通うことにしました。
日中に体を動かすことで、夜はすんなり眠れるようになり、不眠症が少しずつ改善。
よく眠れるようになることで元気になり、悩んだり落ち込んだりすることが激減しました。

ジムに通う方法はおすすめですが、忙しくてジムに通ったりする時間がとれない人もいるかと思います。
その点について問題はなく、ジムに通ってハードなトレーニングをする必要はありません。
自宅で毎日10分間の運動を続けるだけで、効果が出ることが分かっています。

運動の効果は絶大です、やらない手はありません。
お金をかけなくてもすぐにできます。
できる限り日々の生活に運動を組み込むようにしてください。

ストレスは発生するものだと身構えておく

どちらの方がストレスを感じやすいか、想像してみてください。
「嫌な出来事が起きることは、最初から分かっていた」
「何の前触れもなく、嫌な出来事が起きた」
同じレベルでの嫌なことであれば、最初から心構えができている方がストレスを感じにすみます。

仕事やプライベートでの出来事、人間関係など。
ストレスが発生しなかった日はあったでしょうか。
私は、完璧でストレスフリーな一日を過ごせた記憶がありません。
であれば、最初からストレスとなる出来事は発生するものだと考えておいて方が楽になります。
そうすることで嫌なことがあっても、少しは受け流すことができるようになります。

また、他人に期待しないことも重要です。
もともと人間の心は汚いものだと思っていれば、多少は我慢ができます。
そして、他人の善意を期待していなければ裏切られたとも思わなくなります。
嫌な人間に会うのは当たり前、そう考えておくことは一つの手です。

正直なところ、前向きとは言えない考え方だと思いますが効果はあります。
特に人間関係がストレスになっている人は、一度取り入れてみてください。

ストレスを感じる状況になったらワンクッションをおく

ネガティブな状態になった思考を止めることは簡単ではありません。
無理矢理ポジティブ思考にしようとして、上手くいかなかった経験はないでしょうか。
不安や心配、怒りや緊張した状態から切り替えることは本当に難しいです。

そこで、何かしらの動作によって意識をそらしてみてください。
例えば、人前で発言しなければいけない場面で緊張した場合。
咳払いをする、ネクタイを調整するなどして、すぐ話さずに一拍置くことをすすめています。
こうした別の動作を挟むことで、緊張をゆるめることができます。

この一拍置く動作について、いつでも手軽にできる方法として輪ゴムを使う方法が紹介されています。
やり方は簡単で、輪ゴムを腕につけておき引っ張ってパチンと鳴らすだけ。
ネガティブな思考をしていると気づいたら輪ゴム鳴らす、これだけです。
そうすることで、自分の思考状態に気づき強制的に中断することができます。

まずは思考を無理矢理変えるのではなく、行動を変えてみてください。
そして行動するたびに、自分自身に前向きになるよう言い聞かせてください。

感情を紙に書き出す

何かに悩んだり不安を感じたりしているときに、落ち着いて物事を考えることができなくなったことはないでしょうか。

落ち着いて考えれば、大したことはない解決策がでてきたりするけど、それができない。
そんな感じで頭の中だけであれこれ考えていて、収集がつかなくなったこと経験があります。
そうならないための方法としておすすめなのが、頭の中にある考えを紙に書き出すという方法です。

紙に書き出すと、悩みを吐き出すことができたこともあり、気分がスッキリしてきます。
そして、書き出された内容を見ることで、客観的に考えることができるようになります。
客観的に考えることができれば、次にとるべき行動が決められます。
これにより、悩んでばかりで何も進まない状況から抜け出すことができます。

この方法は仕事でもプライベートでも効果を感じています。
やったことがない人は、頭の中が考え事でいっぱいになったときに試してみてください。

まとめ

・心をゆるめる習慣を持つ、手を抜くのもあり
・人の顔色をうかがうのはやめる
・必要以上に反省しない
・嫌な相手は機械として接する
・運動を習慣にする
・ストレスは発生するものだと前もって織り込みずみにしておく
・ネガティブな思考を中断するルーティンを持つ
・頭の中だけで考えない、悩みを紙に書き出してみる

最後に

自分の考え方の癖は、簡単に変えることはできません。
そのため、今回紹介したことをそのまま実践することが難しいものもあります。
しかし、何でも自分で試してみることをおススメします。
とにかく実際に試してみることで、自分に向いている・向いていない、役に立つかどうか分かります。

自分に合う方法が見つかれば、ストレスとなる感情を軽くすることができるはずです。

日々、あれこれ気にしすぎていると自覚している方は、一度試してみることをおススメします。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次