日常にはネガティブな感情が生まれる出来事がたくさんあります。
・このままでいいのかという将来に対する不安
・他人と比べて不出来な自分に対する罪悪感
・不平等や理不尽な出来事による怒り
ネガティブな感情は、とにかく苦しいものです。
そのため向き合うことはせずに、時間任せで放置することがあります。
しかし、ネガティブな感情をそのままにしておくと、あなたの行動を制限するブレーキとなります。
場合によっては衝動的な行動に走らせるかもしれません。
その結果、自分の理想から遠のいた人生を送ることになります。
ネガティブな感情には生まれた理由があり、得られる気づきが存在します。
ここでは、ネガティブな感情が人生のブレーキとならない方法を紹介します。
毎日ネガティブな感情に流されて、抜け出せない人の手助けになるはずです。
感情は無理にコントロールしない
職場や学校に家庭、あらゆる場所でトラブルや揉め事が起きています。
特に人間関係によって嫌な気分になるのは、誰しも経験があることかと思います。
そんな時、生まれた嫌な気分を何とかしようとしたことはないでしょうか。
私の経験上、ネガティブな思考を消したり、ポジティブ思考に切り替えたりすることは無理だと感じています。
せいぜい一時的に、他のことで気を紛らわせるくらいしかできません。
数日もしないうちに、元に戻ってしまいます。
人は機械ではないので、感情をなくすことはできません。
できないことを何とかしようとしても、余計に苦しくなるだけです。
それよりも、まずは感情に引きずられないことが先です。
「起きてしまったことは仕方がない」
「あの時の行動、あれが自分の最善だった」
など、まずは否定をせず肯定的に受け入れましょう。
落ち着いたら少しずつ原因や、どうすればよかったのかといった方法を探っていけばいいのです。
負の感情の先に未来がある
負の感情も強すぎると、自分の足を引っ張ることになります。
失敗への恐れや、人と自分を比べることで生まれる劣等感。
こうした負の感情により最初の一歩が踏み出せず、挑戦することをあきらめることになります。
私の場合は劣等感が強く、受験や就職時に相当苦しみました。
初めの一歩を踏み出すには、自分の中の恐れを乗り越えなければなりません。
もし、負の感情を乗り越えることができれば、あらゆることに挑戦することができるようになります。
新しい未来は、挑戦することで切り開くことができます。
挑戦できない人は、心配性な人が多いと感じています。
ですが、心配していることのほとんどは意外と起きないものです。
取り越し苦労だったということはめずらしくありません。
まずは恐れを抱きつつも前に進んでみてください。
最初の一歩さえ踏み出すことができれば、次第に進むスピードが上がります。
そうなれば負の感情を乗り越えられるのは、時間の問題になります。
他人のために自分を変えない
「自分を変えたい」と思い、日々頑張っている人たちがいます。
自分の願望が明確で、そこに向かって日々の生活を変えていくのであれば問題ありません。
ところが、他人が望む人物になろうとしている人がいます。
私の体感で一番多かったのは、「会社(上司)が気に入りそうな目標」を持つことです。
会社の部分を「親」に置き換えてもらってもかまいません。
心当たりはないでしょうか。
自分の望みが入っていない目標は、達成までつらく苦しいものとなります。
そのような苦しみから解放され、自分の才能を活かすには習慣を変える必要があります。
まずは他人の望みを叶えるために身につけた行動習慣をやめましょう。
そして、自分のための行動習慣に変えていきましょう。
会社や親のためではありません。
「自分がどうしたいのか」を基準として行動するようにしてください。
できないという思い込みを消す
何か夢や目標を掲げる時、「自分にはできない」と考えてしまったことはないでしょうか。
そして、確実に達成できる無難な目標に変えたことはないでしょうか。
この「できない」という思考は、経験や環境から作られます。
特に、子供時代に周りからかけられた言葉に、良くも悪くも影響を受けます。
私の場合は、学生時代に先生から言われた「おまえには無理、ぜったい無理!」に影響を受けています。
これが大人になった今でも、じわじわ効いています。
結果、「できない理由」を真っ先に探し出すクセのようなものが身についてしまいました。
人は「自分にはできない」と思っていることを達成することはできません。
そもそも挑戦することをあきらめます。
自分を制限する考えを持つ人は、その思考を書き換えていく必要があります。
まず思考は変えられる、思い込みという制限は壊すことができるものだと考えてください。
夢が叶うと思えないというブレーキ
あなたには「今」、夢や目標はあるでしょうか。
生きていれば一度は掲げたことがあるかと思います。
しかし、夢や目標を持っても「どうせ叶わない・・・」とあきらめる人がいます。
中には、そもそも夢を見るだけ無駄だと考える人もいるようです。
これは自分の可能性を信じられずに生きているような状態です。
とはいえ、簡単に「自分の力を信じて生きていこう」とはなりません。
そこで、少し考えてみてください。
その夢は何が何でも「1人」で叶えないといけない夢でしょうか。
誰かの力を借りてはいけないものでしょうか。
真面目な人ほど、何でも自分だけでやろうとします。
助けてもらうことが、迷惑をかけることだと思っているからです。
思考がネガティブな状態に傾きすぎていると、あれもこれもダメだと考えがちになります。
自分の力はダメ、人に頼ることもダメとなると夢をあきらめるしかありません。
こうなると、もう夢を見ることはやめようとなります。
もし1人だけで何とかしようと考えているなら、思い切って誰かに頼ってみることも大切です。
何もかも1人で頑張る必要はありません。
感情から問題の根本原因を探る
問題が起きた時は、原因を見つけ取り退けばいいと普通考えます。
ところが、この原因を勘違いしていることがあります。
例えば転職を考える場合、現在の職場に何かしらの不満があるはずです。
不満の内容が「人間関係に問題がある」という場合、新しい職場に行けば解決すると考えがちです。
解決する場合もありますが、もし次の職場でも同じ問題が起きてしまうと、この転職は失敗だったと後悔することになります。
問題の本質に気づかず安易に転職をした時に、こうした結果になりがちです。
問題が起きた時、表面的な対処では何も解決になりません。
重要なことは問題の本質に気づくことです。
本質に気づくには、感情からたどるという方法があります。
感じているネガティブな感情を読み解いていくことで、本質の解決につなげていくのです。
・どんな感情が出てきたか(怒り・悲しみ・寂しさ・・・等)
・どんな出来事から出てきたのか
この質問を自分に問いかけてください。
何も出てこなくなるまで繰り返し問いかけるようにしてください。
問いかけを繰り返し、深堀してたどり着いた先が問題の本質です。
この問題の本質を解決することで、人生の問題を1つ解消することができます。
そして、問題解決は成長につながり、また同時に幸せへと一歩近づくことになります。
まとめ
・感情を無理矢理コントロールしない
・負の感情を乗り越える勇気を持つことが大切
・行動基準を「自分のため」にする
・自分を制限する思い込みを消す
・何か問題が起きた時は、問題の本質を感情から探す
最後に
ネガティブな感情と向き合うのは本当に難しいものです。
怒り・悲しみ・寂しさと、あらゆる感情が混ざって噴出してきます。
そんな感情が人生の邪魔をしてくることを、誰しも経験したことがあると思います。
しかし、負の感情に捕らわれ行動を制限してしまうことは何もいいことがありません。
ダメだと分かっているけど感情に流されてしまう、そんな状況から脱出してください。
ネガティブな感情から抜け出せない人は今一度、勇気をもって自分の状態と向き合ってみてください。